ナマケモノの飛行訓練

記憶のすべてがかすんでみえる。うろ覚えでつづるひこうくんれん。

助走

飛び上がってみて、それなりに飛べたことになんとなく満足して、

まあ当然、その反動で落ちて、落ちて、もうすぐ底かなとおもって、 

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なんとか折り返して、これでもう安心、まだ行ける。

あとはもとのペースもどれるだろう簡単、カンタンだとおもって、f:id:flightsloth:20180406015814p:plain

意気揚々と跳ね返ってみて、

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でも、天井はおったよりも低くて、

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とりあえずもう一度折り返しはするが、

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なんどもなんども同じ所を繰り返し跳ねたり落ちたりしているだけで、

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くたびれて、

次第にからだも痛くなって、

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でもなにくそと食いしばって跳ね回ってはみるが、天井も壁も知れていて。勢いを保つためには、それ相当のエネルギーで跳ね返らなければならなくなる。小さな箱のような空間を飛び回って、同じ所を跳ね回って、気力も体力も尽きてくる。

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身体のふしぶしが痛んで、集中力も落ちてくる。傷をかばえば細かいミスもでてくる。今まで無意識にできていたことも億劫になってくる。

目まぐるしいスピードで人生も世の中も進む。同じ温度をもつ誰かを切に求めても、だれもみつかりはしないかも。いなくなったひとや逢えなくなったひとを想えども、遠い過去に忘れていく。耐えてみて、きれいな季節になったけれど、けっきょく花は散りゆくもの。やがて訪れる蒼青とした空も、風景も、去りゆく終わりを想えば素直に喜べず。

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つかれたなぁ、つかれた、つかれた。もういいや。

そうおもってしまうことのある。

誰にだってある。

 

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めげそうになる時なんてしょっちゅうだけれど、跳ね回るのをやめてすこし休んだてみたら、案外景色も違ってみえたりして。

ねころがったところには、野の花だって見つけられるかも。咲き遅れた桜さえ、思わぬところに咲いているもの。

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結局はひとりで足掻けることなんてたかが知れているし、

どうせその時がきたらたった独りでまた飛び上がらなくてはならないのだから、

それまでは誰かと何かと、ゆっくりと、気楽な時間を過ごすのがいい。

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支えてくれる誰かと、何かと共に歩いて行けばいい。

けっきょくは、ゆっくり、一歩ずつ歩いていくしかないんだ。

疲れたら休めばいいんだ。

簡単なんだ。単純なのだ。

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歩みは遅くとも止めはせず、

ただ自分のペースで歩いてさえいれば、

少なくともその進んだ距離は、

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次に飛びあがる時の助走にはなる。