ナマケモノの飛行訓練

記憶のすべてがかすんでみえる。うろ覚えでつづるひこうくんれん。

スポーツ

   f:id:flightsloth:20180218042142j:plain

 残念なことにわたしは冬季オリンピックにあまり興味がない。話題のフィギアスケートに関しても、輪をかけてなんの知識も持たない。だから人気者のハニュウくんの話は到底できそうにない。

 強いていうならばスノーボード、というかショーン・ホワイトのライドが観れたので、やはりこういう大会はわたしにとっても貴重だといえる。

 

 スポーツ観戦はすきなほうだ。ただ、取りたてて順位やメダルの色などにあまり関心はない。国の代表として、選手たちに優劣をつけたり、一番になれないことに残念がる気持ちはない。

 だがそれはそれとして、その瞬間のために心も体も備えて鍛えて、挑みゆく姿が見られるのは、とてもありがたくもあるし、その姿は美しく、やはり感動もする。そのためには順位をつける行為は重要だとわかるし、出場選手たちだってきっとそうおもっているに違いない。それはわかる。 

 

 だからハーフパイプでいえば、平野選手はよくやったとおもう。本人は悔しいのかもしれないけれど。判定に異議を唱えるひともいるようだが、そういう野暮ったいことは無視をして、やはりわたしにしてみれば、ホワイト選手のほうが格上だったと感じる。もちろんふたりとも技術や高さに差はないだろうが、なんていうか、彼のほうが明らかに場を湧かせていた。

 

 エクストリームスポーツは、技術はもちろん、選手のスター性もかなり重要視される。むしろそこが醍醐味でもある。オリジナリティやスタイルが評価され、スター選手ともなると、本人そのものがひとつのブランドともなる。会場では音楽がガンガンかかり、カルチャーとしてはスポーツ観戦というよりも、観客とのライブ感は音楽フェスにも近い。

 オリンピックがどういう雰囲気なのかは知らないけれど、やはりわたしにしてみれば、勝ち負けというよりも、そのライドがどれだけ印象に残ったかという方向で観てしまう。演奏や技術はともかくフェスでは強烈な印象を残す特殊なバンドのイメージ。そこに勝ち負けなどたいした問題ではない。

 Xスポーツというのはそもそもそういうものだとおもう。どれだけギャラリーを惹きつけられるか。どれだけひとを魅了するかという話。そういう意味ではフィギュアスケートも近いのかもしれない。人気な話題を差し込むつもりもないが、つまり、どれだけ客を魅了できるか、という意味では。

 

 オリンピックは、普段あまり中継されていないスポーツ種目をライブで観られるところがありがたい。オリンピックに限らず、もっと様々なスポーツを観られる機会が増えればいいなとおもう。知らないマイナースポーツでも、しっかり観てみると、大概は面白い。

 うちの会社のおじさんがいっていたのだけれど、綱引きを公式種目にすれば盛り上がるのになといっていた。それはわたしも同意する。

 綱引きならば、あらゆる選手がエントリーできるだろうし、お相撲さんやプロレスラー、もしかすると、普段スポーツをやらない、職人さんなども参加できるかもしれない。国中の力自慢が単純に綱を引っ張り合うことをおもうとワクワクする。スポーツの祭典にはふさわしい競技だとおもう。

 

 それと、この間、朝のテレビでeスポーツもオリンピック競技になるかもしれないといっていた。個人的にはテレビゲームは大すきなのでこれも大いに賛成したい。
 けれど、世間ではゲームをマイナスなイメージとして捉えているひとたちがまだまだいるようだ。個人的に楽しむものだからスポーツとはいえない、という意見もでていた。いやいやそんなことはない。ゲーム観戦もなかなか楽しいものだ。

 

 テレビゲームは任天堂の功績もあり、この国が流行らせたようなものなのに、世間的にはなぜだかそれを誇る様子がみられない。だから、いまでは、ゲームにかける予算も規模も競技としての人口も、ほかの国にずいぶん水をあけられてしまった。ジャンルによっては国産タイトルにも優れたものはあるにはあるけれど、明らかに海外のタイトルのほうが面白いものが多いと感じる。

 

 この国のひとはどうにも自分たちで創りあげたものを矮小化させる気質があるらしい。文化や芸術に疎い、というか敬意を払わない。漫画や浮世絵などにもみられるが、いちど海外で評価されてから、逆輸入的に戻ってこなければ、どうにも評価されないところがある。

 

 こういう気質はとても愚かだと感じる。だからお上はこの国の職人気質のひとびとがひたすら邁進して創りあげた、素晴らしい文化や芸術をいつでも発見できないし、後押ししてもくれない。いつも後追いで、誰かが評価してから、あらためて、ほらすごいでしょクールジャパンとドヤ顔をしているようにみえる。

 

 ところで、スポーツ競技というのはどこで線引きをすればいいのだろうか。瞬発力や頭脳をつかって、指だけを動かしているものでもスポーツといえるのならば、囲碁や将棋やチェスなどもスポーツといえるのだろう。

 eスポーツの競技人口はものすごい数らしい。1億人を超す規模だとか。個人的に楽しんでいるひとやスマホのゲームも入れればもっといそうな気もするが。わたしもアメリカで大会もプロリーグもあるゲームをプレイしているので、その頭数に入っているともいえる。

 

 ほとんど身体を動かさずに、まして球技なんてものはからきしのわたしが、アマチュアといえど、“スポーツ選手”、もしくは“アスリート”を名乗れる日は、案外近いのかも知れない。