ナマケモノの飛行訓練

記憶のすべてがかすんでみえる。うろ覚えでつづるひこうくんれん。

ほんわかぱっぱと、年の瀬。

今週のお題「今年中にやっておきたいこと」ということについてです。

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 週末、彼女の仕事が比較的入っていなかったので、今日はどうしようかという話になる。年末済ませたい用事もいろいろあるので、それをこなしつつ、近所の蕎麦屋にでも行こうかという話になった。寒いし。あまり出歩く気分でもなかった。

 昼酒を呑むのも久しぶりだったし、冬晴れに近所を散歩する休日は楽しそうだった。夕方までまったりと呑んで宝くじでも買って、帰ってこようということになった。

 

 ところが前々から行きたいとおもっていた『ドラえもん展』が、年明けの8日までということを知り、今後の予定を鑑みると、今年中に行ったほうがよさそうだという話になり、寒空のなか、六本木くんだりまで出歩くことになる。

 

 昼にすぎに着いたので、見知った店で昼食をとる。ランチの定食、わたしは鮭で彼女が銀ダラ。共に西京焼き。小鉢と大きなだし巻き玉子がついている。味噌汁は赤だし。米がやたら美味い。これで日本酒を呑まない手はない。

 本日は燗。メニュー表に温度が記されている。温度が高い順から、熱燗、上燗、ぬる燗、人肌燗、それに日向燗。燗にはうってつけの銘柄らしい。銘柄は詳しくもないし気にしない。同様に燗の温度にもこだわりはない。とりあえず熱燗を頼むと、たしかに素晴らしく是妙な温度。これは、もう一合いただこうか。

 

 すっかり気分がよくなってきた所で六本木ヒルズを目指す。金持ちの巣窟。資本主義の塔。その麓にある美術館でゲイジュツというものを堪能しようではないか。・・なんて、皮肉なことは微塵も思わない。素直に、期待で足取りも軽い。人混みも長く伸びたその列の最後尾にも、なんの不満もなく並べる。

 

 日比谷線に乗り換えたあたりから、すでに子ども連れの方々が目立っていた。案の定行列にはかなりの家族連れがみられた。流石というところかドラえもん

 だが少々の不安もあった。ドラえもんとはいえ、アートの展示だ。性差的なものや暴力的な表現が皆無といえない。子どもたちのお気に召すものがあるだろうか。

 それに、なにより、わたしたちが場違いなのではという危惧もあった。つまり、これがはじめから子ども向けの企画だったのかもしれないということだ。まあ、それならそれでさらりと眺めて直ちに帰ればいいが、展示会や企画展には、時々、金の匂いがプンプン臭うことがある。企画とネームバリューだけで引っ張る、中身のないイベントも少なくない。そういう心配もすこしだけかすめた。

 

 わたしは「ドラえもん」にたいした思い入れはない。Fさんの作品でいったら、短編集、怪物くんキテレツ大百科ハットリくんエスパー魔美パーマンプロゴルファー猿 ←おっとこれはAさんの作品だったかな、で、21エモン、と来て、ようやくドラえもんが出てくる。秘密道具の知識もメジャーなものしか知らない。

 

 だが、結果として、内容は素晴らしいものだった。どれもこれも。展示の構成からひとの誘導まで、なにからなにまですべてがスムーズに。ストレスなく鑑賞することができた。

 だからわたしなんかが批評を述べてもしかたがない。ほんとうにそれはそれは素晴らしい作品ばかりだった。

 それでも特にしりあがり寿さんの作品は楽しかった。はじめは、「これなに?ドラえもんじゃないの?」と、戸惑ってお母さんに訊いていたお子さん。「これは違うひとが描いたドラえもん、」とお母さんがいうと、「違うひとって誰?子どもとか?」さらに不安を募らせる。だからお母さんも、んーたぶん違うよ、これも大人のひとが描いたドラえもん、と少しだけ自信なさげにいい、暫くは不安そうに観ていた子も、最後にはゲラゲラと声を上げて笑っていた。もはや観念しよう。わたしはこのひとのファンだ。

 

 ただひとついえることは、個人的には美術展にいくときは、お酒はひかえたほうがいいということだ。ただでさえ乾燥している館内を数時間うろつけば、当然のどが乾く。日本酒を数合あおっているとなるとなおさらだ。喉はカラカラに焼けついてしまう。

 まして休日の六本木、どこも並ばずにゆったりとした席を確保できる道理もない。家路につくわたしたちは道すがら、ゆっくりとビールが飲める店を求めてさまようことになる。

 

 結局、どの店も込んでいたので、とりあえずサブウェイでその場しのぎのペプシを飲み、クタクタになりながら用事を済ませ、ついでに宝くじを買って、もう当たったも当然だね、と夢をみて、だってこれ引換券でしょ?何億だっけ?え、7億。じゃあ来年から働かなくて済むね、と言い合いながら、ほんわかっぱっぱとワインとお総菜を買い込み電車に乗り、ほんわかぱっぱと年の瀬だねぇと、宅呑みするのだった。本日出会った様々なドラえもんたちを話の種に。

 

 

thedoraemontentokyo2017.jp

  ↑ とても楽しかったです。大人もお子さんもドラえもんをあまり知らないひともきっと楽しめるとおもうので、リンクを貼っておきます。

 

 追記

※ 怪物くんも藤子不二雄Aさんとのご指摘いただきました。ありがとうございます。

北見花芽さん。

kihiminhamame.hatenablog.com