ナマケモノの飛行訓練

記憶のすべてがかすんでみえる。うろ覚えでつづるひこうくんれん。

バイク好き

バイクの消耗品を替えなければいけないのだけれど、近所のバイク修理屋に出向くのが億劫だ。

近所のバイク屋さんはすごく詳しく説明してくれるし、解りやすい。腕も申し分なく、信頼できる。余計なお金を吹っかけるわけでもなし。余分なパーツを進めてくるわけでもない。とても良いバイク屋さんだ。

だが、彼は如何せん話が長い。そこが如何ともしがたいところだ。単純に好みの問題なのだろうが。

ところでバイク好きは、どうしても大きく分けると二通りになる気がする。レーサータイプとアメリカンタイプとでもいうべきか。とにかくそういう好みのタイプというかスタイルに二分される。もちろん、他のにもあるのだろうが、(例えば暴走族タイプ)わたしの周りには見当たらない。

それは一向に構わない。好きなことスタイルを貫くこともすばらしいと思う。ましてそれを仕事に昇華させるなんてともてうらやましい。

だからこれはわたしに問題があるとしかいえない。つまり、わたしがそこまでバイク乗りとしてのスタイルにまったくこだわりを持っていないということがだ。

個人的な意見として、誰が革ジャンを着ようと、ツナギを着ようと、レイバンのサングラスでも、異常に小さな半分割ったピスタチオのようなヘルメットでも、なんだが指のあいたゴツゴツした手袋をはめようとも、走るのに余計パーツを取り付けようが、ライトが紫色でも、レットブルのステッカーを貼っていても、もちろん一向に構わない。むしろ好みにもよるが、非常にクールだと感じるスタイルはある。まあ、音がうるさいのは勘弁してほしいが。とにかくわたしにはそういったこだわりがまったく無いのだ。

ツーリングという概念もそうだ。みんなでどこかに行くのなら、渋滞に巻き込まれてでも、お菓子を食べ、歌いながら、みんなで同じ車で出かけたい。

バイクに関しては「普通」が少ない気がする。みんなそれぞれこだわりのスタイルを持っている気がする。車は「普通」が大多数だ。車はなんでも黒や銀色が売れ筋らしい。中古で売るのに当たり障りのないカラーだからだとか。

バイクはどうも個性をみせることが好まれるらしい。わたしのように普通に乗りたいがクラッチは付いていたほうがなんとなく楽しい、が、別に原付タイプでも構わない。メーカーも車体もこだわりはない。というような人種は少ないように思われる。

というわけで、そんなわたしがバイク屋さんに出向く。バイク屋さんはわたしがバイク好きだというていで会話を進める。余計ことを聞くと(バイクのパーツのことはほとんど知らないので)話も長くなるので、適当に相づちを打つことになる。

「はあ」「なるほど」「こりゃまいった」「じゃあおねがいします」「ふむふむ」「そうですか」「そりゃすごい」「へえ」「そういう仕組みですか」「じゃあそれもついでに」「それはありがたい」「よかった」「ふーん」「そういうことか」「なんだ」「あ、そうですか」

そんな会話を炎天下のなか交わすと思うと、とても億劫だ。