ナマケモノの飛行訓練

記憶のすべてがかすんでみえる。うろ覚えでつづるひこうくんれん。

喰らう

ステーキを大量に食べた。赤身で脂身の少ないプライムリブなので、思ったよりもかなりの量がたべられる。

最近は肉類を意識して食するようにしている。なんとなく。

米寿あたりを過ぎた老人がもりもり肉を食べている画ずらは、なんとも力強いし、健康的な気もするので、そういう年寄りを目指したくもある。なんとなく。

それに、歳を重ねると生命エネルギーのようなものが失われてゆくような感じがするし、それを補うには動物性タンパクがうってつけのような感じがする。なんとなく。

用意された鉄板でセルフで焼くというシステムの店だったのだけれど、大きな生の肉片をズドンと持ってこられると、いよいよもって、今から生命を喰らうのだ、という気持ちにさせられた。

 で、家に戻り、テレビをつけたら、多摩川の鮎を見守る調査を特集していた。

上流にのぼっていき、ところどころで、豊かだったかつての多摩川風景や生き物たちを、鮎に限らず確認してゆく。

そうして、関係者が互いにうなずき合い口にする「もどってきているね」という言葉は美しいと思った。

鮎や他の生き物たちが習性としてこのシーズンに「もどってきている」という事実。それと多摩川の生態系が「もどってきている」という希望にみちた確認。まさに同義となる言葉の意味あい。

 命を喰らい、それから命を元に戻す。これらの行為もある意味、同義ではないだろうか。

なんとなく。