ナマケモノの飛行訓練

記憶のすべてがかすんでみえる。うろ覚えでつづるひこうくんれん。

不在による現存

みなさんご存じの〜、という姿勢で当然のように説明を省くのはあまり好みではない。それはまるで、みんなが楽しくフォークダンスを踊っているときに体育館の隅でクスクスと笑い合っている少数派の連中がいて、その様子がなんだかみんなで楽しくしている様を…

さらに加速、記憶は逆再生するルサンチマン

ー前回までのあらすじ 仕事の忙しさに妄想に逃げ込んだナマケモノ。カムパネルラに導かれて危うく銀河鉄道に乗せられそうになるも、そこで作業は中断。だが次の日もその次の日も続く単純作業の徒労からついに悟りを開いたつもりが「魔境落ち」寸前の状態に陥…

魔境落ち

てっきり眼鏡をかけていると勘違いしたまま、裸眼でモノを見ているような視力で、既視感的に語らせてもらうと、禅の考え方でいう「さとり」には、なんでも「小悟」と「大悟」のふたつに別れているらしい。そして、そこに至る状態の狭間には「魔境」があるら…

妄想は加速するルサンチマン

トラブル続きで仕事が押して、印刷と出荷が間に合わなくなり、数日印刷所を手伝うことになった。わたしは当然、技術を必要としない業務をこなすことになる。箱詰めをしたり、専門の機械でシュリンク包装したり。 印刷業務というものは、ちょっと前までは、過…

走るなよ、といいたい。

勤労感謝の日。仕事が入るといわれていたので自宅待機していたら、急遽スケジュール変更となった。半日以上も無為に過ごしてしまい、「俺の時間を無駄にするなよ」と、『ヒート』のアルパチーノよろしくおもったが、まあ仕方ないのかと飲みに出かける。結局…

面白い国の住人の、いなくなったらいなくなるタイプ

占いが好きなひとがいる。たとえば血液型にこだわるひとがいる。これは比較的女性が多い気がする。わたしはどちらでもない。そうだといわれればそうかもと答える。気分によっては、ひとを簡単に分類するなとも思う。だがたぶん、根っこの部分では信じていな…

悲しい顔のニコラス

もうおじさんなので、テレビをみていて見知らぬ若いひとがいると、すぐに「これ誰かの子どもだっけ?」とつい聞いてしまう。 わたしはあまり芸能界に詳しくないので、すぐに「これ誰?なんていう名前?なにか映画に出たひと?」と訊いてしまう癖がある。訊い…

お相撲さんに怒られたら、間違いなく縮みあがる。

日馬富士は残念なことになった。他の横綱が不在のなか、孤軍奮闘で横綱の意地をみせてくれたばかりなので、余計に残念に思う。 わたしのようなニワカで関心を寄せる輩さえも、ようやく相撲人気が復活してきて、いよいよおもしろくなってきたと感じていた矢先…

世界はほんとうに終わると信じていた。

日曜日は早い時間からまずは餃子専門店に入り、肉汁たっぷりの餃子をひと皿、それに馬刺しともずく。ビールとハイボールでやっつける。それから近所のアルゼンチン料理の店でフライドポテト、ハラミの熟成肉、そいつを片づけるために頼むオーガニックの赤ワ…

語る側からこぼれていく、ゲイジュツ。

今週のお題「芸術の秋」してますか? してません。ごめんなさい。 わたしもたまに絵を描くが、自分の絵が好きでもなければ、うまいとも思ったこともない。せめて過程を楽しんでいるならばいいけれど、そうでもない。描きはじめた側から、早く出来上がらない…

女性の強さについて

連日、強さについて考えている。このまえは主に男性的な強さだったことに気がついたので、せっかくだから女性的な「強さ」について考えている。まあ本当の強さに本来性別なんて関係の無いものだろうけれど、そこは敢えて。 とはいえ、男のわたしが、女性的な…

強さについて

この数日、強さについて考えていたらこんなことがあった。 友人に、かなり過激なスポーツで鍛えたムキムキの肉体を持っている後輩がいる。彼はとても穏やかで、協調性のある人柄だ。 彼は自分の持っている最大の防寒着はスエットパーカーだけだと常々いって…

弱いことを強く主張したがる弱さ

togetter.com なんだかよくわからないが、こういう問題もあらゆる方向の意見が交わされているのだなぁと関心する。 国際男性デーという記念日が本当にあるかどうかは知らないが、わたしは男として生まれて、なにもしないのに傷ついたなんて感じたことも思っ…

晴ればれ

三連休、久しぶりの晴天。連日の雨で出かけるのも億劫になっていたので、なんとなく心も晴ればれとする。せっかくの陽気なので来たるベき冬に備えて、冬服を買いに出かける。 家からバイクで三十分程度、産業道路を走るとアウトレットモールがある。思えば新…

かねてから、わたしはそこから居なくなってもかまわない。

ソニーからAIBOが再発売する。 japanese.engadget.com まえよりも駆動域がかなり増え、より肉感的な動きをするようになったように見える。顔はわたし的には古いほうの、なんだろうゾイドのような、顔というよりもコクピットのようなデザインも捨てがたいが、…

ハロウィンやるなら、百鬼夜行もやればいいのに。

10月最後の週末、今年も近所の飲み屋街はハロウィンで盛り上がるのかなと思っていたら、あいにくの台風模様で流石に仮装したひとの姿は見当たらなかった。今夜は晴れそうなので挽回はあるのだろうか。それともこの国のハロウィンは雨天中止なのだろうか。 気…

理解できないことも、理解してほしい

昨夜、教育問題を討論する体を取ったバラエティ番組で、養老孟司さんが シンガポールの幼児の頃から徹底して階層に分けた教育システムについてのコメントで、「典型的人工社会」といっていた。人工社会という言葉は初耳だったが、それでも言い得て妙だと感じ…

癒やしはないが狼の眼をもっている。

今週のお題「私の癒やし」 選挙と台風、退屈な日曜日。まずはこの日のことを見越して密かにxboxのマーケットを探してインストールしたゲーム。どんなにつまらなくてもわりと最後までプレイしてしまう性分、時間を無駄にしたくはないので、慎重に吟味した末の…

ホリエモンの父性

weblog.horiemon.com (貼り付け方はこれでいいのだろうか。 ) 堀江貴文さんが「保育士の給料はどうして低い」という問題に対して、「誰にでもできるから」と答えて、論争を巻き起こしているらしい。 Twitterを知らないわたしはまとめのようなものでしか見…

行きたい場所には、行きたくない。

今週のお題「行ってみたい場所」 わたしにとって行ってみたい場所とは、行きたくない場所でもある。 この間テレビでジャングルの原住民を取材していて、現地のハンターがオオアリクイを仕留めていた。弾丸を二発も撃ち込んでもなお、彼らはそのケモノを警戒…

ヒエラルキーの呪縛

雨だったので電車通勤。なんとなく聞こえてくる学生さんの会話、自分たちは「中の中」だとか「中の下」だとか言い合っていたので、なんだろうと耳を傾けると、彼らが話していたのは要するにヒエラルキーの話題で、それを聞いていたらなんだか懐かしい気分に…

長雨には蕎麦。

雨続きの週末。静かでひまな週末。 午後に髪を切ってもらって、それからいつもの蕎麦屋。いつものように板わさと日本酒を二合、十月でこの寒さ。もちろん燗で。サービスで漬け物も付けてくれる。特製のぬか漬け。それでもう二合。天蕎麦と、本日ははじめて頼…

浅はかな政治と浅はかなわたし

いまの人は選挙の投票基準に、「どうせなら勝てるところに投票したい」という意識があるらしい。自分の入れた票が少しでも政治を動かしているという証が欲しいらしい。本当かなぁ、と思っていると、つい先日もラジオであるていど若手の芸人さんも同じような…

野球がわからない。

社長がキヨミヤ某の話題を唐突に話しかけてくる。ヒロシマが〜、と続いていたのでどうやら野球の話題とわかる。 そういえばおじさんが「皆さんご存知の〜」という勢いで野球の話題をふってくる風景、最近はみかけないが子どもの頃はなんとなく不思議におもっ…

カズオ・イシグロの印象

カズオ・イシグロ、ノーベル文学賞を受賞。 わたしにとってのノーベル文学賞は、絶対にハズレのないものすごい作家さんを世界中から紹介してくれる賞、という位置づけで毎回期待しているイベントだったので、すでに知っていて、それも売れっ子の作家さんがこ…

中秋の名月

今朝、別々の靴を履いて出かけてしまった。こんなことは生まれて初めての経験だった。バイクに乗りそのまま会社に着いてから気がついたので、そこまで恥辱に悶えずに済んだ。とはいえ、地味に恥ずかしいし、赤とグレーの靴をちんばに履いている姿は、それな…

雨のち曇り、嘆き時々祈り

ラスベガスでの銃乱射事件、現時点で負傷者500名以上、死者58人。 はじめに思うことは、またか、という感想。それから、いったいどうして。なんのために。 怒りや悲しみだとかいう気持ちに至るには、あまりにも死者が多すぎる。まるで現実味が無い。代わりに…

つるりとした理想の社会

医師免許の無いひとがタトゥーを彫ったということで裁判にかけられて負けたらしい。それと、とんねるずがホモオダホモオというむかしのキャラクターを復活させたら、LGBTのひとが大層傷ついたらしく、ずいぶん叩かれているらしい。 近々に気になった話題がこ…

不思議の国のアリス症候群

大人になってからだが、この名称をはじめて聞いたとき、ストンと腑に落ちるところがあった。子どもの頃わたしはおそらく軽度な「不思議の国のアリス症候群」だった。 ルイス・キャロルがどうだったかは知らないが、物語のなかでアリスが不思議な薬を飲んで、…

忘れられないテキーラ

夕食にサーディンと椎茸のパスタをいただき、白ワインをひと瓶空ける。吞みたりないぶんはきのこの山の小分けパックをつまみにアサヒの350ミリ缶で埋める。バラエティ番組のさわがしい声を子守歌に舟をこぎ、戸外に聞こえる優しい雨音でなぜか目が覚めてしま…